デイサービス「だんらんの家」転職・求人情報サイト

ブログ

家族が認知症になったらどうする?知っておきたい心構え~50代からの介護研修体験記⑲

認知症の理解がテーマの「介護に関する入門的研修」3日目、家族や地域など認知症の人と周囲のかかわりについて学びました。認知症は、最初に本人が気づくそうです。「何かがおかしい」という葛藤やストレスは、当然周囲も感じることでしょう。

家族の間では「ダメじゃない」「なんでできないの」なんて遠慮のない言葉が飛び交いがちです。認知症になってしまった人を支える、家族や地域の理解や対応力が大切だと感じました。

家族が認知症の診断を受けたらどうする?

「もしかして」と思っていても、いざ家族が認知症の診断を受けたらすぐに受け止めるのは難しいことでしょう。これまでできていたことが、どんどんできなくなっていく…無力感や将来への不安で落ち込むのが普通だと思います。

家族が認知症になってしまった時の心の動きとして、4つのステップがあると言われています。「こういうものだ」と知っていると、早く「受容」フェーズにたどり着けるかもしれません。

①とまどい・否定
「何か変だな」と感じ、異常な行動や言動にとまどい、否定しようとします。他の家族に打ち明けられずに悩む場合もあります。

②混乱・怒り・拒絶
認知症への理解が不十分だと、どうしてよいかわからず混乱し腹を立てたり叱ったりします。心身ともに疲労困憊し、絶望感におちいりやすい最もつらい時期です。

③割り切り
怒ったり、イライラしてもしょうがない、と割り切るようになります。

④受容
認知症への理解が深まり、認知症当人のことが「わかる」ようになります。認知症の家族のあるがままを受け入れられるようになります。(神の領域!)

老々介護や認認介護

近年は、介護者も高齢者というパターンが少なくありません。子ども世帯は東京で仕事をしていて、地方の実家では認知症の夫が認知症の妻を介護するなどの認認介護も増えています。認知症の人への支援だけでなく、支える家族の負担を軽減する仕組みを作る必要があります。

家族会や認知症カフェ

認知症の人を介護する家族にとって、家族会への参加は大きな支えになります。特に夫や息子など、男性一人で介護をしている人は、情報や知識が足りていない人が多いそうです。

全国各地に家族会や介護者のつどいがあります。情報交換をしたり、悩みを打ち明け合うことで前向きになれることが多いようです。「自分だけじゃない」という気づきが、精神的な助けになります。

レスパイトケアって大事!

レスパイトとは「休息」のことです。家族介護者が一時的に介護から離れ、リフレッシュする支援を「レスパイトケア」といいます。

介護はいつまで続くかわかりません。認知症介護では、訪問介護、デイサービス、ショートステイ、入所・入居サービスなどさまざまな支援メニューがあります。うまく介護サービスを利用して、追い詰められずに介護ができるようケアマネージャー(介護支援専門員)に相談しましょう。

次回は、認知症の人を受け入れる地域の取り組みを紹介します。知恵と人脈とパワーのある人が、認知症の人や家族を支えてくれているのだ!と希望がわいてきます。

Visited 12 times, 1 visit(s) today
サムネイル


「だんらんの家」は一日の最大利用定員が10名までの小規模デイサービスです。

民家を改装したアットホームな施設を全国各地(東京、千葉、埼玉、神奈川、山梨、栃木、福島、新潟、静岡、愛知、岐阜、石川、大阪、滋賀、兵庫、奈良、三重、岡山、長崎、福岡、大分/24年4月時点)に展開しています。

介護職員、 生活相談員、 機能訓練指導員、 施設管理者、 送迎ドライバーなどの正社員およびパートの職員を募集しています。ぜひ、求人情報をご覧ください。

関連記事

アーカイブ