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現役音楽療法士に聞いてみた!デイサービスにおける音楽療法の取り組み-後編

小規模デイサービス「だんらんの家」は積極的に音楽療法に取り組んでいます。音楽療法士であり、だんらんの家のスーパーバイザーでもある中道さんに、デイサービスでの音楽療法についてインタビューしました。後編では、デイサービス「だんらんの家」での音楽療法の具体例などをご紹介します。

職員向けのハンドブックを作成

中道さんのリーダーシップのもと、「だんらんの家」では職員に向けた音楽療法に関する教育にも力を入れています。ハンドブックを通じて、音楽療法の基本から始まり、音楽レクリエーションとの違い、音楽療法のサポート時の留意点などを網羅的に学ぶことで、職員は統一された知識を共有し、質の高いサポートを提供できています。

参加者の気持ちに寄り添う音楽療法

デイサービス「だんらんの家」では、音楽療法を10年以上にわたりイベント活動の一環として実施しています。各事業所により異なりますが週1回から月1回の頻度で行われ、即興演奏によるリズム体操(ストレッチ)、楽器活動、歌唱活動が中心となり、セッション時間は約1時間です。

即興演奏によるリズム体操は利用者の体の動きに合わせて、音楽療法士が即興で音楽をつくり、自発的な運動を促します。音楽によって、気持ちよく身体を動かすことができ、訓練感の軽減にもつながります。

楽器活動ではチャイムバー、オートハープ、レインスティックなど目新しい楽器も取り入れています。初めての音や演奏に刺激を受けたり、みんなで演奏することでチームワークを意識したり、達成感を得ることができます。

「カスタネットやタンバリンなども使いますが高齢者のなかには初めて触る方もいます。使い方やどんな音がするか当然知っている、という前提で進めないよう心がけています」(中道さん)

歌唱活動も通常のレクリエーションとは異なり、ひとりひとりに合ったオリジナルのアプローチが基本。おひとりずつ歌うときは利用者様の肺活量や声の大きさ、その曲の時代背景なども含めて、その方の気持ちに寄り添ったアレンジをします。

歌唱活動を行う前の発声の時間では詩や短歌、早口言葉などが使用され、これらはかたくなりがちな表情筋を鍛える目的があります。ほかにも、季節の歌を歌うことで見当識向上にアプローチしたり、目的に応じてさまざまな活動が展開されています。

音楽療法で起こりがちな誤解

中道さんは「いつもの介護ケアの延長線上でいると、音楽療法でも、楽器を持たない人に、持ってくださいね、叩いてくださいね、というサポートをしがちです」と話します。

歌唱活動中に歌わない方や部屋を離れる方など、さまざまな行動や反応があっても、すべてを肯定的に受け入れることが大切。サポート役として“参加してもらわなければ、歌ってもらわなければ”という固定概念を捨て「ありのままを受け止める空間づくり」を心がけ、利用者様の自発性を尊重する姿勢が求められます。

さらに、音楽療法のサポートをする際は、ひとりの参加者として楽しむことも重要です。職員たちが楽しんでいる雰囲気は音楽療法の効果を向上させ、利用者様のモチベーション向上にも貢献します。

小規模デイサービス「だんらんの家」での音楽療法の取り組みについて前編・後編でお伝えしてきました。中道さんは音楽療法士から未経験で介護の世界に転身し、現在はデイサービスのスーパーバイザーとして活躍しています。

「だんらんの家」では、さまざまな経歴を持つ職員が多数活躍しており、アットホームな雰囲気のなかで一日最大10名の利用者様に寄り添った介護サービスが提供されています。

民家を改装したデイサービス「だんらんの家」は全国各地(東京、千葉、埼玉、神奈川、山梨、栃木、福島、新潟、静岡、愛知、岐阜、石川、大阪、滋賀、兵庫、奈良、三重、岡山、長崎、福岡、大分/24年2月時点)にあり、各事業所では介護職員、生活相談員、機能訓練指導員、施設管理者、送迎ドライバーなどの正社員およびパートの職員を募集しています。興味がある方は「だんらんの家」の求人情報もチェックしてくださいね。

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