
「だんらんの家」は一日の最大利用定員が10名までの小規模デイサービスです。
民家を改装したアットホームな施設を全国各地(東京、千葉、埼玉、神奈川、山梨、栃木、福島、新潟、静岡、愛知、岐阜、石川、大阪、滋賀、兵庫、奈良、三重、岡山、長崎、福岡、大分/24年4月時点)に展開しています。
介護職員、 生活相談員、 機能訓練指導員、 施設管理者、 送迎ドライバーなどの正社員およびパートの職員を募集しています。ぜひ、求人情報をご覧ください。
ご縁があって、デイサービスだんらんの家の介護の仕事の様子や、介護スタッフとして働く方々の取材をしたり、記事を書いたりしているライターMです。
50代後半になり、年をとってきた自分にもできる仕事なの?という興味もあって文京区の「介護に関する入門的研修」に参加→東京都のかいごチャレンジ(通称:かいチャレ)を通じて都内のデイサービスと認知症のグループホームに職場体験に行ってきました。
そしてとうとう、憧れの?だんらんの家に1日お邪魔して、デイサービスの仕事を見学・体験させていただくことができました。
介護業界で転職を考えている方、未経験での就職、どちらも絶対職場見学行くべきでしょ!と確信してます。この記事を読んで、近くのだんらんの家を探して覗きに行ってみたいと思っていただけるよう、アツくレポートします!!
小田急線新百合ヶ丘駅から千代ヶ丘方面のバスに乗って、千代ヶ丘7丁目バス停から徒歩3分。(帰りは下り坂なので駅まで歩けました)閑静な住宅街にある一軒家が、めざすだんらんの家新百合ヶ丘です。
伺ったのは2025年2月14日。この日のお客様(新百合ヶ丘では、利用者さんを「お客様」と呼びます)は女性8名(定員10名)。日当たりのいいリビングの大きな机を囲んでいらっしゃいました。
ウェルカムボードには、その日のお客様に並んでなんと私の名前が!(写真を撮りそびれました)早くも感激。ちょっと緊張していたのですが、「よくいらっしゃいました」と歓迎してくださって嬉しくなりました。
10時過ぎ、朝の会が始まる前に施設責任者のTさんが、職場見学のことを皆さんに伝えてくださり自己紹介をさせていただきました。これで遠慮なく一緒に活動にも参加できます!早速、バイタル(血圧と体温)測定を間近で見せていただきました。
それぞれの方に優しく声をかけながら、手首で血圧を測ります。おでこの体温は正常値ですが、今日は血圧がちょっと高め。入浴するための基準値より高いので、後で測りなおすそうです。
朝の会。これは都内のデイサービスでもやってました。ホワイトボードには本日のお客様のお名前や、「今日は何の日」「本日の誕生花」などが書かれています。はじっこに座らせていただき、お喋りに参加しました。
朝の会は、生活リズムの確立や脳とコミュニケーションの活性化につながるそうです。この日はバレンタイン。チョコレートのほかに、ネクタイ、ふんどし、煮干しの日だそうで、とても盛り上がりました。笑顔と笑い声でとてもいいムード!認知症の方々だ、ということを忘れてしまいました。
10:50 恒例のBINGOゲームです。マスに数字が印刷されたBINGOの紙が配られ、スタッフがカードをめくって番号を読み上げます。
皆さん好きな色の色鉛筆で、番号が出たマスを塗りつぶしていきます。「全然そろわないわ」といいつつ、お喋りをしながら全てのマスを無事塗り終わりました。和やか~!
ご自分の紙にお名前を書かれていた方が多くて、「呼ぶのにわかりやすくていい」と単純に思っていたら、SV(スーパーバイザー)の中道さんに「鉛筆を持って名前を書くって、機会が少なくなっちゃうんです」と聞きました。
ずっとやってきたことを、「まだできる」と確かめていらっしゃるのかな、と思うとぐっときました。デイサービスのADLの維持向上は、こんなかたちでも効果があるのだと思います。
11:20 お昼前に機能訓練の体操。今日はお腹を空かせなきゃいけない日ですよ!
12:00 超豪華!今日はシークレットイベントのビュッフェの日です。SVの中道さん「ビュッフェは最低20種類ないとね」とさらりとおっしゃいます。美しく盛り付けられてずらりと並んだお料理は圧巻!
作ったのはOさん。なんとほとんど一人で!もともと大きな施設の調理場で、料理のお仕事をされていたそうです。もともとはドライバーのアルバイトでだんらんの家新百合ヶ丘で働き始め、今の本業は福島のきゅうり農家という謎の人物(笑)
いよいよビュッフェタイム!料理長?からのご挨拶とお料理の説明の後、おひとりずつ順番に、スタッフが脇について好みのお料理をおぼんに取っていきます。あれもこれも「いかが」とすすめる愛の圧がすごい!
お客様が嬉しそうなのはもちろんですが、スタッフの皆さんがめちゃくちゃ楽しそうです。感心したのは、大変そうなイベント準備に振り回されない感じ。
目的が「お客様に喜んでもらうこと」からぶれないというか。職員の皆さんのチームワークあってこそだと思いますが、慌ただしい感じが全くなくてすごいな、と思いました。
14:00 食後のくつろぎタイムを経て、元気な方は洗濯したタオルをたたんでいらっしゃいました。天気のいいこの日は、3名の方が機能訓練で外出中です。
お昼すぎから、スタッフは交代で休憩をとります。2階に職員用の部屋がありました。
15:00 おやつです!2/14なので手作りのチョコレートケーキ。メニュー表からそれぞれ好みの飲み物を注文します。
おひとりずつ、毎回ドリンクメニューを見て好きなものを選んでいただくスタイルです。当たり前のようですが、施設長のTさんの思いを伺えました。
「以前『その人はコーヒーでいいから』みたいなやりとりに違和感を感じたんです。その日の気分で、自分で決めたいじゃないですか。カップも、安全を考えながら中身が見える透明感のあるものを選んでます。」
それでハタと思い出しました。見学に行ったデイサービスは、プラスチックのコップにヤカンからお茶が配られていました。笑顔で「お茶はある?」と声をかけながら注いでまわる姿に、全く嫌な感じは受けずむしろ行き届いているなと思いました。
今日、だんらんの家でダイニングテーブルに座る方々の前に、それぞれに違う飲み物が置かれているのは介護施設では当たり前ではないことに気づかされました。いい悪いではなく、自分だったらこうしてもらえたら嬉しい、を実践できるのがだんらんの家で介護サービス提供の仕事をする魅力だと思います。
16:00 機能訓練から戻られた3人を交え、麻ひも?でできたおそばをはしでつまんで、器にうつすゲームです。みなさん、はしの持ち方が美しい!
16:30 帰り支度を始め、17時過ぎには車でお送り
1日一緒に過ごさせていただき、認知症になってもその方が生きてきた人生がそこにあるのだな、と思いました。言葉遣いや職員への態度には人生の先輩だなぁと敬意を感じます。
朝の会や体操で前に立つ若いスタッフを盛り上げよう、励まそう、という雰囲気に感じ入るとともに、「幸せねぇ」「ありがとう」というお声をたくさん聞きました。
介護の仕事はきれいごとではすまないと思います。でも、今日のだんらんの家新百合ヶ丘では利用者さんを「お客様」と呼んでもてなす職員のみなさんと、「ありがとう。また来たいわ」と言ってくださる方々の関係がちゃんと実現していました。
介護業界では、サービスの拒否をされる困難事例という言葉がありますが、接客・接遇マインドが徹底しているだんらんの家新百合ヶ丘では、あまり困ることがないそうです。SVの中道さん曰く、介護技術に優れた人よりも、「この人は何が好きなのかな」「どうしたら喜んでくれるかな」と考えられる人に向いている職場だそうです。
入浴されていた方がいたのに気づかなかった!ということに、後になって施設長Tさんとお話していて気づきました。もっとすごいのは、誰かがトイレに行ったのも、全く気づかなかったことです。
「入浴は個別にお声がけをして案内します。トイレのことは、なおさら人前であからさまに言われたくないですよね。」
うーん、見学に行った介護施設では「〇〇さん、トイレ?」と大声が飛び交ってました。これもそのときは違和感は感じられなかった…危ない危ない。繰り返し思い出しても、以前に見学に行った施設は悪くない雰囲気で、働くのもありだな、と思いました。でも利用者として行くのはちょっと嫌かも。
「高級老人ホームのように最高の対応をして欲しいとかではなく、普通にご飯を食べに行ったお店でされたくない態度、言われたくないことをしないということだと思うんです。接客・接遇として当たり前のレベルにしていきたいと思うんですよ」by中道さん
介護施設職場見学、3カ所目にして「働くならここしかない」と確信しただんらんの家新百合ヶ丘。残念ながら家から遠すぎです(泣)
デイサービスだんらんの家で働き始めたきっかけを聞くと、施設長Tさんも料理人?Oさんも「近所だったから」。お2人ともパート・アルバイトがスタートです。そのほかにも、利用されていた方のご家族や、「ワイワイ楽しそうだから」という理由で近所の方が応募されたこともあるそうです。
もうひとつ、長く定着して続いている方の特徴をば。中道さん曰く「楽しんでる人」だそうです。正直、事業所によって温度感が異なるのはやむを得ない事実でしょう。超楽しい状態の事業所として、だんらんの家小手指やだんらんの家習志野の名前があがりましたが、そこは実際行ってみないとわかりません!
ということで、おすすめしたいのは「まず近くのだんらんの家の求人情報を見てみる」です。人手不足の介護業界では、一緒に働いてくれる人が増えるかもしれない職場見学はどこもウェルカム!自分が楽しく働けそうか、ぜひその目で確かめに行ってみてください。
※近所のだんらんの家なら、家族がデイサービスを利用するときのリサーチにもなっちゃいますよ!!
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