介護職の転職面接でよくある質問5選｜質問の意図から考える回答のコツ～後編

介護職への転職の面接で、よく聞かれる質問と回答のコツを前編、後編でご紹介しています。質問の意図を理解しておくとポジティブに自分をアピールできます。介護職員、生活相談員など職種を問わず、介護職の経験者で転職を考えている方、介護職未経験の方も面接前にチェックしてください。

前編では職務経歴、志望動機について、後編では前職を辞めた理由や長所・短所の伝え方などのコツをご紹介します。

3.なぜ前職を辞めたいと考えたのですか？

スキルアップのため、など前向きな理由を伝えるのがベストです。人間関係や給与面などネガティブ要素を含む場合もありますが、そのまま言葉にしてしまうと余計な誤解が生まれる場合も。自分がどんな点に不満を感じていたかをあらためて振り返ると、自覚していない願望に気づくこともあります。

たとえば「上司が嫌いだった」としても、上司のどんな点に不満をもっていたか整理すると「自分はもっとチャレンジしたかったのかも」や「オンとオフを分けて、メリハリをつけて働きたいタイプなのだ」など自己分析にもつながります。発見した点を前向きな理由に変換して伝えましょう。

採用担当者はこの質問を通して、応募者が自分の強み、弱みを客観的に把握できているかを見ています。長所はただ述べるのではなく介護の仕事にどう生かせるか、具体的に添えるとよいでしょう。

自分の短所は、把握していること自体が大切であり、長所と短所は表裏一体ともいわれます。たとえば「仕事が遅い」は「丁寧な仕事」とも捉えられます。面接の場面ではポジティブに考えて言い回しを工夫しましょう。

この質問の回答には、応募者の仕事への興味・関心の度合いがあらわれます。面接の前に、求人に記載されている実際の業務と照らし合わせて、取り組みたい仕事を具体的に考えておきましょう。入社後のイメージを描けていることが伝わると、業務でも自主的に動ける人材という印象につながります。

その際、気をつけたいのは応募先の施設で実現できる内容であることです。実際の業務とかけ離れた目標などを掲げると、今回の求人にはマッチしない、という判断になりかねません。

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