地域密着型通所介護(小規模デイサービス)ってどんな施設?①他の介護事業との違い編

介護の仕事は、未経験の方や介護福祉士の資格を持っていない方でも始めることができます。そこで、介護業界でのお仕事は初めて!という方に向け、介護保険サービスについての基本知識を3回シリーズでご紹介します。
初回は、小規模デイサービスと他の介護サービスとの違い。「だんらんの家」は「地域密着型通所介護」にあたり、小規模デイサービスともよばれています。他のサービスとどのような違いがあるのでしょう。自分に合った介護職への転職を実現するために、ぜひ参考にしてください。
■介護保険サービス3つの区分
介護保険サービスは、要介護の認定を受けた人(基本的に65歳以上の高齢者)が利用できます。大きく分けると「居宅介護サービス」「施設サービス」「地域密着型介護サービス」の3つの区分があります。
・居宅介護サービス
自宅で生活している高齢者のもとに、訪問介護員(ホームヘルパー)などが訪問する介護サービス。自宅でのサービスのほか、施設でサービスを行う日帰りの「デイサービス」や、数日から2週間ほどの「ショートステイ」なども含まれます。
・施設サービス
高齢者が介護保険施設に入居する介護サービス。介護保険施設には「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設(2024年度末廃止予定)」「介護医療院」があります。
・地域密着型介護サービス
高齢者が住み慣れた土地で、可能なかぎり生活できるように支援することを目的とした介護サービス。施設型、訪問型、通所型があります。
民家を改装した施設で介護サービスを行う「だんらんの家」は「地域密着型通所介護」にあたり、デイサービスともよばれています。
■デイサービスにも種類がある
「居宅介護サービスにもデイサービスがあったような?」と思われた方もいるでしょう。両者には、どのような違いがあるのでしょうか。
居宅介護サービス、地域密着型介護サービスの違いは「定員数」と「地域性」にあります。提供するサービス内容は大きくは変わりません。
利用者の定員数が「19人以上」であれば、居宅介護サービスに含まれるデイサービス施設となり、施設は都道府県が指定・監督します。
一方、利用者の定員数が18人以下であれば、地域密着型介護サービスに含まれるデイサービス施設となり、施設がある地域に住んでいる人のみが利用できます。
施設は市区町村が指定・監督するため連携がとりやすく、利用者それぞれの環境に合わせたサービスを提供ができる点がメリットです。
地域密着型の中でも「だんらんの家」の最大定員数は10名。定員数が限られていることで、高齢者ひとりひとりのニーズを尊重した、より細やかな対応ができます。
地域のイベントに参加したり、地域とのつながりを大事にしている点も「地域密着型通所介護」の特徴のひとつです。
次回は、小規模デイサービスの特徴を解説します。地域に根ざした介護職に興味を持たれた方は「だんらんの家」のホームページもご覧になってください。