「だんらんの家」は一日の最大利用定員が10名までの小規模デイサービスです。
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認知症の人に会ったことありますか?無知からくる認知症のネガティブイメージ~50代からの介護研修体験記⑧
文京区実施の無料講座「介護に関する入門的研修」3日目は「認知症の理解」がテーマです。大田区の地域包括センターで所長をされている講師から、リアルなエピソードを交えた講義を聞きました。
10年ぐらい前の調査統計では、2040年には認知症の人が800万人以上、高齢者の4人に1人が認知症になるといわれていました。厚生労働省の最近の報告では584万人と減少し、高齢者の15%と推計されています。(生活習慣病の改善や健康意識の変化で認知機能の低下が抑制された可能性があるそうな!ちょっと希望のある話です)
地域に暮らす多くの人が認知症に関する知識をつけ、サポートができれば一人暮らしの高齢者でも施設に入らずに自宅で暮らしていけるそうです。個人的には、万一家族が認知症になってもうまく対応するための基礎知識として、とても興味深く役に立つテーマでした。
参考)NHK「認知症の高齢者 2040年に推計584万人余 どう支えるか課題」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240508/k10014442791000.html
認知症の人に会ったことありますか?
10年以上認知症や介護に関する講座を担当されている講師によれば、以前は「実際に認知症の人と会ったことがある人います?」と聞くと、20名中3人程度手が上がるような感じだったそうです。
近年は、地域包括支援センター職員や福祉職を中心に、認知症サポーター養成講座をはじめとした啓発がすすんでいます。
「介護のことを知りたいという方だけじゃなくて、警察やスーパー、郵便局など認知症の方の対応で困ってしまう職業ってたくさんあるんですよ。万引きの通報があって現場に向かった警察がわけのわかんないこと言ってる、というのですぐ逮捕しちゃってました。今は認知症の理解がすすんできて、対応の仕方が変わってきています。」
確かに「話が通じない」と感じる相手にどう対応すればいいか、困ってしまうでしょうね。リタイアした高齢者の生活の場との接点がない現役世代にとってはピンとこない話ですが、老親のことを考えると他人事ではありません。
怖い?認知症のイメージ
まず認知症にどんなイメージを持っているか、グループにわかれて話し合いました。土曜日5回の介護研修にわざわざ参加されている皆さんですが、私のようにほとんど実際に関わったことはないという人から親戚が困っていてね、という方などいろいろでした。
自分や身内が認知症になったら適切な対応がしたい、というモチベーションでNHKのドキュメンタリーやハートネットTVなどをよく見ている私にとって、認知症のイメージは「不安」です。本人も家族もどうしたらいいかわからないだろうな、辛いだろうな、というのが最初に思い浮かぶ印象です。
話し合っていて「怖い」というワードも多く出てきました。認知症の人も怖いし、自分がなったらどうしようと思うと怖い…どうしてもネガティブになっちゃいます。
先生曰く、実際問題行動で困ることも多いけれど「知識があればうまく対応できる」「環境を整えれば本人も家族も安心して平和に過ごすことができる」そうです。
同じ認知症の重度レベルでも、問題行動満載の人とニコニコ穏やかな人がいるそうですがその秘訣は?次回に続きます!