
「だんらんの家」は一日の最大利用定員が10名までの小規模デイサービスです。
民家を改装したアットホームな施設を全国各地(東京、千葉、埼玉、神奈川、山梨、栃木、福島、新潟、静岡、愛知、岐阜、石川、大阪、滋賀、兵庫、奈良、三重、岡山、長崎、福岡、大分/24年4月時点)に展開しています。
介護職員、 生活相談員、 機能訓練指導員、 施設管理者、 送迎ドライバーなどの正社員およびパートの職員を募集しています。ぜひ、求人情報をご覧ください。
「介護に関する入門的研修」の重要パート、「認知症の理解」の続きです。今回は大田区の地域包括センターで所長を務める講師の実体験を交えながら、地域包括支援センターの取組みについて聞きました。
あまり馴染みのなかった「地域包括支援センター」。認知症による困りごとが大きくなってからやむなく相談に行く場所かと思っていましたが、早期発見&対応に向けた「攻め」の取組みに驚きました。
大田区には現在23の地域包括支援センターがあるそうです。講師が所長を務めるセンターが担当するエリアの65歳以上高齢者は約7000人。そのうち実際に相談があって関わっている方が約500人、7名の職員で対応されています。
困ったときの相談窓口なのかな?と想像していたのですが、実際の活動はずいぶんアクティブ!アウトリーチ型の活動に感銘をうけました。
「大田区では高齢者見守りキーホルダーの登録をすすめてます。表に個人の登録番号、裏側に担当の地域包括支援センターの電話番号があって24時間対応してます。
元気で出歩く高齢者が外出中に倒れたときなどにも、消防や警察からの連絡先がわからないと困りますよね。地域包括支援センターで登録をしておいてもらえば、救急隊員に家族の連絡先を伝えることができます。
見守りキーホルダーを作っていただくことで、支援センターの存在を知ってもらえて、「困ったら相談してね」とつながれている方々が1000人以上いるって感じです。」
「認知症でも、みんなの理解が深まれば地域で暮らせるというお話をしました。認知症がすごく進行する前に適切な専門職と出会うことがとても大切で、そのためには地域の力が重要なんです。
必用なのは介護サービスばっかりではないんですよ。こんなつながりがあればいいなとか、ここに行けるなら誰かに一緒に連れてってもらえばいいとか、専門職の視点で考えられます。ちょっとおかしいな、と思われたときにつながりたいんですけど、なにせ7000人いますから(笑)
地域包括支援センターって、相談窓口に「介護保険使いたいんですけど」と相談したい人がやってきて対応するイメージあると思うんですけど違うんです。実際、9割ぐらいはご家族や地域の方から通報などの連絡があって「訪問」に行きます。
そこで大きな声で叫んでる人がいるとか、最近ちょっと着替えができてないんじゃないかとか、これまで町会のことやってたんだけど、お金のことができなくなってるとか、ちょっとしたことを伝えてもらうことで訪問ができるんですね。
もちろん、誰々さんから電話もらったから来ましたみたいなことは絶対言わないです。例えば夏なら、熱中症対策で65歳以上の人全員に声かけてますとか、キーホルダー作るために一軒一軒まわってるんですみたいな形で、怪しまれないように入っていく術を持っています。
ご連絡をくださった人にも、それで来たとは言いませんから安心して教えてください、とお伝えしているのは、僕らにとって地域の方とつながる必要があるからです。」
「地域の方とよそ者の地域包括支援センターの職員がどうやってつながるか。近隣の町内会ってありますよね。そういうところに入り込んでいきます。例えば、地域の防災訓練、盆踊り大会、餅つきなんかのイベントに顔を出して、地域包括支援センターを知ってもらう取り組みをしています。
町会の役員の方や老人クラブ、あとは地域のことをよく知っている民生児童委員さん、この3者との連携がとても大事です。地域の方々と協力して認知症を早期発見し、いろんなサービスにつなげる取り組みをしているのが、地域包括支援センターだと思ってください。
近所の人でおかしいな、と気づいたときは、地域包括支援センターに相談してください。グループワークのなかで、認知症に特化した知識のある人にどう出会うか、という話がありましたが地域包括支援センターには認知症の研修や訓練を受けた職員が配置されています。地域包括支援センターにつないでいただければ大体のことは解決できると思います。」
本当に頭の下がる思いです。7000人を7名で担当されていると聞き、さぞお忙しいだろうに…と思うのですが、むしろ平時につながって情報を共有できている方が問題が起きた時にも対処しやすいのかも?と思いました。
さっそく千葉市に住む80代両親に「管轄の地域包括支援センターに行ってみてよ」と連絡したところ、81歳母が妹を付き添いに訪ねてみてくれました。
まだ元気な両親なので、「今のところ問題ないですね」というふんわりした確認のみだったようです(笑)(介護サービスが必要ないのは幸いなことです)
もし急な入院や体調の変化があっても「あそこに相談すればいい」という窓口が確認できたのは心強いです。
…次回は「認知症の理解」、認知症ケアの基本視点が変わり国の施策の方向性も在宅介護充実に変わったお話です。
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