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家族に向けられる認知症の物盗られ妄想は介護者の勲章だ!~50代からの介護研修体験記⑯

「介護に関する入門的研修」3日目、認知症の理解の話の続きです。経験豊富な地域包括支援センター所長である講師のリアルエピソードを続けてご紹介します。

前回は、認知症の①中核症状と②行動・心理症状の違いについて、実際に講師が対応した認知症の方々のお話でした。記憶障害や判断力の低下などは比較的受け入れやすく、時がたてば笑い話にもなりそうですが徘徊や不潔行為などの行動・心理症状はシビアです。

父母がそんな状態になったら…と震え上がりそうになりますが、介護のプロにまず相談すればいいのだ!と深く納得しました。

財布が盗まれた…物盗られ妄想への対応

認知症の行動・心理症状のなかでもよく聞くのが物盗られ妄想です。介護者など身近な人に敵意が向けられることが多いそうで、一生懸命お世話をしている家族にとってはとても辛い症状ですよね。

不安な気持ちに寄り添うことが何より大切で、症状の改善につながるんですね。穏やかに、がベストとわかっていても、言われなき「盗っただろ」疑惑にいつも落ち着いて対応するのは難しいかもしれません。

認知症の妄想いろいろ

認知症の妄想にどんな種類があるか知っていると、「認知症のせいなんだな」と考えられて心に余裕が生まれそうです。

物盗られ妄想は、一番お世話をしていている人に向けられることが多いそうで「盗ったわね、と言われたらそれは一番頼りにされているという勲章よ」という話を聞いたことがあります。実際疑われたときには、「キター」とケアマネさんと喜び合ったとか(笑)

調べてみると、物盗られ以外にもさまざまな妄想バリエーションがあるんですね。見捨てられ妄想・被害妄想・迫害妄想…総じてネガティブなのは、根本的に認知症である状態が「不安」だからだと思います。

オオッ?と思ったのは「嫉妬妄想」です。配偶者が対象となることが多く「非現実的であるにもかかわらず、描写が細かい」そうな。年をとっても男女なのですねぇ。母親が「お父さんが浮気している」なんて言い出したらかなり困惑しそうですが、「否定せず共感を示す」を心がけつつうまく対応できるかもしれません。

頼りになるのは介護のプロ

認知症の知識、続くは「不潔行為」への対応事例です。認知症の行動・心理症状のなかでも最も困りそうだな…と思う不潔行為。認知症対応型デイサービスが力になってくれるお話です。

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