
「だんらんの家」は一日の最大利用定員が10名までの小規模デイサービスです。
民家を改装したアットホームな施設を全国各地(東京、千葉、埼玉、神奈川、山梨、栃木、福島、新潟、静岡、愛知、岐阜、石川、大阪、滋賀、兵庫、奈良、三重、岡山、長崎、福岡、大分/24年4月時点)に展開しています。
介護職員、 生活相談員、 機能訓練指導員、 施設管理者、 送迎ドライバーなどの正社員およびパートの職員を募集しています。ぜひ、求人情報をご覧ください。
「介護に関する入門的研修」3日目、前回の記事では物盗られをはじめとした妄想エピソードと対策のお話をしました。認知症の理解、今回は介護者の立場で想像するとドキドキする不潔行為の話です。
「認知症の行動・心理症状のなかでもとても困るのが不潔行為です。ところで皆さん、認知症対応型デイサービスって知ってますか?デイサービスにもいろいろありますが、認知症の診断を受けた方のみが対象で、家族にとってストレスになる行動・心理症状の改善をめざす、認知症に特化したデイサービスがあるんです。
以前、羽田の認知症対応型デイサービスにいたときの話です。元漁師の腕っぷしの強いお父さんと要介護認知症のお母さんがいたんですね。ある日、お母さんが顔に青あざを作ってきました。お父さんに聞いたら「言うこときかないから殴ってやった」みたいな感じで。
そのおばあちゃん、認知症なんだけどほとんどのことを自分でできるんですよ。料理もできるし、お風呂も入れる。ほとんど手がかからないんだけど、お父さんがイライラしてたまらないことがあったんです。
「トイレで拭いた紙を流す」という行為を忘れちゃった。だからか、2階にあるトイレの窓から拭いた紙を外に投げ捨てるようになったんだそうです。「何回言ってもやめないんだ。またやったからぶん殴ってやった」というお父さんにとっては、それだけがストレスだったんですよ。
暴力があると、虐待になるから分離しなきゃいけないという話になってきます。そんな事例は必ず地域包括支援センターに通報しなきゃいけません。ただ、よくよく話を聞くとおじいちゃんのストレスはそれだけなんです。
ここで認知症対応型デイサービスの本領発揮です。行動・心理症状をどう修正できるかみんなでアイデアを出し合って考えました。
まずは週5回のデイサービスでその方がトイレに入るとき、ボックスを作ってトイレの紙はここに入れてくださいと大きく書いて置いておく。ただボックスを置いといてもだめなんで、1回1回女性職員が入って「終わりましたね。じゃあ、紙をここに入れてください」って声をかけます。
1ヶ月くらい経ってくると、だんだんできるようになってきます。職員が声かけてそこに入れられるようになってきたタイミングでご自宅に同じものを登場させたら、自宅でもそこに入れられるようになりました。その結果、お父さんはストレスがなくなって、自宅で介護を続けられるようになったんです。」
認知症になっても、適切な対応ができれば自宅で生活が続けられるんですね。今回、初めて認知症専門のデイサービスがあることを知りました。調べてみたのですが、認知症対応型デイサービス(認知症対応型通所介護)は、R5年度の厚生労働省の調査では全国に3505事業所があるそうです。
今回の事例は、認知症の方のケア提供を目的とした、小規模な通所介護デイサービスならではのファインプレーだな、と感心しました。
「介護に関する入門的研修」3日目、次回は認知症のサービス利用者に対する介護職の心構えについてご紹介します。
「だんらんの家」は一日の最大利用定員が10名までの小規模デイサービスです。
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